The 13th prince(プリンス・オブ・サーティーン)

第1話 カーディフの墓荒らし

★配役:♂3♀1=計4人

▼登場人物

モルドレッド=ブラックモア♂:

十六歳の聖騎士。
ブリタンゲイン五十四世の十三番目の子。
オルドネア聖教の枢機卿に「十三番目の騎士は王国に厄災をもたらす」と告げられた。
皇帝の子ながら、ただ一人『円卓の騎士』に叙されていない。

魔導具:【-救世十字架(ロンギヌス)-】

パーシヴァル=ブリタンゲイン♂
十七歳の宮廷魔導師。
ブリタンゲイン五十四世の十一番目の子。
『円卓の騎士』の一人で、陸軍魔導師団の一員。
お調子者の少年だが、宮廷魔導師だけあって知識量はかなりのもの。

魔導具:【-自在なる叡知(アヴァロン)-】
魔導系統:【-元素魔法(エレメンタル)-】

エドワード♂:
三十二歳。
カーディフ警備隊の隊長。
シェーラという妻がいる。

黒翅蝶(こくしちょう)♀:
性別不明・年齢不詳。
アルビノの占い師。
詩的な言い回しを好む。


※注意
・ルビの振ってある漢字は、ルビを読んでください。
・特定のルビのない漢字は、そのまま読んでください。



モルドレッドN:今でも時々、夢に見る。
         救世主オルドネアと十三人の使徒を模した、大英円卓(ザ・ラウンド)
         大広間の円卓には、正面の議長席と十三の席がある。
         父上がいて、兄上がいて、姉上がいて、国の行く末を決める円卓会議が開かれていた。

         たった一つ、空いている椅子。誰も座ることのない空席。
         それは十三番目の椅子。オルドネアを裏切った使徒の椅子。
         そしてそれこそ、俺の椅子だ。

         幼い頃に迷い込んだとき――
        『下がれ――!』と大喝した皇帝(ちち)の一声で、
         大英円卓(ザ・ラウンド)への扉は閉ざされた。

         十三番目……
         それは俺が生まれ落ちた日から、この背に科された罪。
         赦される日は未だ訪れない――



□1/真夜中――街外れの墓地


(真夜中の墓地に、墓土を掘り返す盗掘の音が響く)
(朽ちた木棺が引きずり出され、墓荒らしたちが蓋を外そうとした瞬間だった)

モルドレッド:止まれ、墓荒らしども!
        死者の眠りを乱す貴様らの悪事もここまでだ!

パーシヴァル:ふあ〜……真夜中なのに、熱いなぁ。
         今、夜中の二時だよ……
         おいらもう、眠くて眠くて……

(覗き込んでいた棺桶から離れ、ゆらりと立ち上がる墓荒らしたち)
(各々のスコップやシャベルを構え、無言で接近)

モルドレッド:あくまでも抵抗するか。
        いいだろう。救世主オルドネアに代わり、俺が裁きを下す。

パーシヴァル:墓荒らしねえ……
         そんなに実入りのいい仕事かなあ。
         おいらだったら、泥塗れになって死体盗掘なんてやりたくないよ。

モルドレッド:答えは簡単だ。悪人に常識などない。
        行くぞパーシヴァル! カーディフの霊園に安らぎを取り戻すのだ!
        
        聖騎士モルドレッド、いざ参る!

パーシヴァル:こーんな僻地に飛ばされて、夜通しで墓の見張りなんて……
         宮廷魔導師なのに、全然宮廷勤務じゃないじゃないか。

         パーシヴァル=ブリタンゲイン。
         ブリタンゲイン帝国の、第十一皇子だってのにさ!

(縄に縛られた墓荒らしたちを、街の警備隊員が取り囲んでいる)
(墓荒らしたちの目は虚ろで、一言も喋らず、沈黙していた)

エドワード:うーむ……。

パーシヴァル:どうしたの、エドワードさん?

エドワード:デマークさんの娘ボニー、パン屋のフレディ親父……
       今夜は非番の警備隊員スコットまでいる……
       墓荒らしたち……彼らはみんな、このカーディフの街の住人だ。

パーシヴァル:ねえ、モル。
         これ、ビンゴじゃない?

モルドレッド:ああ、パーシヴァル。
        ……試してみるか。

(捕まった墓荒らしたちの前に進み出るモルドレッド)
(仄白い光を湛えるロンギヌスの穂先を、墓荒らしたちの頭のそっと乗せる)

モルドレッド:弱く罪深き我らのために血を流したもうたオルドネアよ。
        今一度我らのために慈悲の涙を流し、この罪を赦し清めたまえ。
        Amen……

(ロンギヌスの穂先に宿る光が輝きを増す)
(虚ろだった墓荒らしたちの眼に、意思の光が戻る)

エドワード:スコット、スコット! 私がわかるか?
       ……よかった。正気に返ったんだな!

       モルドレッド様、これは一体……!?

モルドレッド:洗脳魔法です、エドワードさん。

エドワード:洗脳魔法?

モルドレッド:ええ、各地から届いている報告と手口が同じです。

エドワード:では、此処数ヶ月ブリタンゲインの各地で頻発している、一連の死体盗掘事件と?

パーシヴァル:モル、ひょっとしておいらたち大当たり?

モルドレッド:……ああ。
        恐らく犯人は、まだこの街に潜伏しているはずだ。
        俺たちは、結成された捜索隊の中で、もっとも犯人に近いのかもしれない。


□2/朝――カーディフの大通り


パーシヴァル:つまりさ、モル。
        人間の脳には、前頭葉(ぜんとうよう)っていう認知をつかさどる部分があるんだ。
        さっきの洗脳魔法は前頭葉の働きを鈍くして、術者の命令をすり込む。

        たぶん墓荒らしの魔導師は、
        「棺桶を掘り返せ」「棺桶を所定の場所に運べ」「墓に人が現れたら襲え」
         こんな感じの命令を出してたと思うんだ。

        ここんとこ大丈夫、モル?

モルドレッド:あ、ああ……当然だろう。
        聖騎士の課程には、身体概論(しんたいがいろん)魔導概論(まどうがいろん)もあるんだ。

パーシヴァル:おし、じゃあ続けるよ。
       
         前頭葉が正常に機能してれば、わけのわからない命令なんて除外するんだけど、
         前頭葉が麻痺させられちゃってると、無批判に従ってしまう。
         そうするとパン屋のフレディ親父みたいに、墓を掘り続けてしまうってわけ。

モルドレッド:……あ、ああ。
        少し混乱してきたが、当然の帰結だな。

パーシヴァル:洗脳魔法の欠点は、単純な命令しか出せないってことかな。
         前頭葉は認知をつかさどるだろ?
         そこを麻痺させちゃうんだから、高度な情報処理を必要とする命令は出せない。

モルドレッド:……そうなのか?

         いや、まあ……そうだな。
         今初めて知ったが。

パーシヴァル:ロンギヌスの槍は、不利益をもたらす異常を取り除く。
         より正確には、生命活動を低下させている術式を破壊する。
         凄い効果だけど、悪い魔法は無差別に治してしまうんだ。

         あ、モル。ついてこれてる?

モルドレッド:大丈夫だ、全部わかった。
        邪悪な魔導師の洗脳魔法を、俺のロンギヌスで片っ端から解呪していけばいいんだろう。

パーシヴァル:いや、おいらが言いたいのは、洗脳魔法を解いたところで、
         本人は無自覚だったわけだから、尋問(じんもん)しても有益な情報は出てこない。

         それだったら洗脳された街の人をわざと見逃して棺桶を運ばせれば、
         魔導師のところに辿り着いたんじゃにないかってことなんだけど……

モルドレッド:……

        俺が浅はかだった……
        迂闊(うかつ)に洗脳解除などしなければ、悪の魔導師を取り押さえることが出来たかもしれなかった!

パーシヴァル:いや、魔導師本人が、のんきに棺桶が届くのを待っていたとは思えない。
         たぶん同じように洗脳した人間を、運搬係に使っているはずだ。

         魔導師は遠く離れたところで、状況をうかがいながら密かに計画を進めていた。
         もし途中で計画に支障が生じたら、洗脳を解除して証拠をもみ消す。
         用心に用心を重ねた犯行だよ。
         おいらたちが追跡したら、簡単に尻尾を掴ませるようじゃ、こんな大騒動になっていないって。

モルドレッド:……お前は、よくそこまで頭が回るな。
        さすがは宮廷魔導師だ。日頃の言動からはとても考えられないが。

パーシヴァル:最後の一言が余計だけど、モルもあんまり気にしないで。

         それにしても、この死体盗掘騒ぎは何なんだろうね。

モルドレッド:帝国各地で、無関係の人間を洗脳して墓荒らしに従事させ、死体を盗み出す。
        一体何者が、何の目的で……

(パーシヴァルの杖の先端に埋まった魔晶核が、赤く明滅する)

パーシヴァル:おっ、思念波だ。

モルドレッド:帝都ログレスからの通信か?

パーシヴァル:はい、こちらパーシヴァル=ブリタンゲイン。
         はいはい、おー、パット? おいらおいら。

モルドレッド:パーシヴァル。
        今俺たちは勤務中で――

パーシヴァル:勤務?
         ぜ〜んぜん。今暇してたところ。

モルドレッド:おい!
        暇じゃないだろう。

パーシヴァル:ごめん、パット。
         今度のお茶会無理になっちゃいそうで。

         うん、おいらだって早く帰りたいよ。
         ちゃちゃっと片付けて、すぐ帝都に戻るから。

モルドレッド:パーシヴァル!
        俺たちは、『大英円卓(ザ・ラウンド)』を代表する調査員として派遣されたんだ。
        勤務中に思念通話など、地方で働く公吏(こうり)たちに示しがつかない。

パーシヴァル:ごめん、パット。相棒がヤキモチ焼いちゃってさー。
         またこっちから通話し直すよ。ん、おいらも大好きだよ。
         んじゃねー!

モルドレッド:誰が誰にヤキモチを焼くというんだ。

パーシヴァル:ふぅ〜……
         ねえ、モル。そんな頭硬いとモテないよ。

モルドレッド:俺には聖騎士の聖務がある。
        恋愛にうつつを抜かしている暇などない。

パーシヴァル:わかってないね、モル。
         おいらたちはブリタンゲインの皇子。
         皇位継承なんて、間違っても回ってこない、十一皇子と十三皇子だ。
         残ってる役割なんて、政略結婚しかないってことだよ。

         外国に身売りに出されるか、国内の有力貴族の娘とくっつけられて、おいらたちの青春は終わり。
         今のうちに恋愛しておくべきだよ。

モルドレッド:……達観しているな、お前。

パーシヴァル:まーね。
         モルも今のうちに遊んどかないと、絶対に損するよ。

モルドレッド:女などお喋りで、すぐに寂しがって、鬱陶しいだけだ。

パーシヴァル:ぶっきらぼうで心臓に毛が生えてるような女の子なんて、おいら嫌だよ。

モルドレッド:俺は聖騎士としての聖務(せいむ)に心血を注ぐ。
        女と遊んでいたければ、お前一人で遊べ。

パーシヴァル:ま、モルが聖騎士の仕事を頑張りたいならそれでいいさ。
         おいらは可愛い女の子と、いっぱい青春したいんだ。
         んじゃ、お言葉に甘えて、パトリシアに連絡するから。

モルドレッド:ああ。
        …………

        ……待て、パーシヴァル!
        くっ、またあいつの舌先に巻かれたか。

(してやられたと顔をしかめた後、自嘲するように鼻を鳴らす)

モルドレッド:……政略結婚、か。
        十三皇子にお役が回ってくるかはわからんがな。

占い師:正義の道を行く汝――
     路傍の草花に目を留めて、旅路を行く足を休めんことを。

モルドレッド:……占い師か。

占い師:迷いの草原に立ち尽くす子羊よ。
     我はいにしえより舞い降りし導き手。
     錆びついた歯車に油を差し、今運命を回さん。

モルドレッド:(赤い眼、色素の抜けた肌……アルビノか?)
        (どおりで全身を覆うローブを着込んでいるわけだ)

モルドレッド:せっかくだが、占いは結構だ。
        他の客を当たってくれ。

占い師:黒き衣は、陽光を吸う闇の翅。
     白き肌は、色を喪失した抜け殻の骸。
     赤き(まなこ)は、過去と未来と現代を多角に映す複眼。

     我が名は……そう、黒翅蝶。
     モルドレッド――十三番目の皇子。

モルドレッド:……俺を知っているのか。

黒翅蝶:不吉と災いの数字13th(サーティーン)
     その由来は、救世主オルドネアと十三使徒の時代まで遡る。
     汝は忌まわしき数字を背負い産声を上げた、災厄の皇子……

モルドレッド:貴様もあのデタラメな預言を信じているのか。
        俺が帝国に災いを為すだと!?
        馬鹿馬鹿しい! そんなことはありえるはずがない!

黒翅蝶:月を三つ数えた夜――
     墓土は掘り返され、無念の土墳を築かん。
     棺桶のふたは外れ、湿った土の底から死者が這い出す。
     死せる想いが果たすのは、果たして(なに)ぞ。
     生者と死者の物語の結末は如何に?
     真実は、月の無い夜にあり……

モルドレッド:なんだ……?
        一体どういう意味……

        まさかお前は――!?

黒翅蝶:モルドレッド、汝が生まれ落ちて十六年。
     凍れる刻を解凍し、凍る魂は眠りを覚まし、永遠を流離いし旅路は、終焉に至る。

     これより滅亡へ向かう物語の幕を開けよう。
     さあ、皇子と蝶は手を取り合い、新月の闇で戯れの舞いを――

モルドレッド:待て!

        消えた……
        奴の正体は……


□3/翌日――カーディフ街外れの墓地


(十字架の墓標の下を掘り返された墓穴。空になった棺桶がそこかしこに転がっている)
(墓掘り人たちが死体の盗み出された墓に土を被せ、無人になった棺桶を埋葬している)

モルドレッド:改めて見ると、酷いな……
        日射しの下だと、この惨状がより明らかになる。

パーシヴァル:まったく。墓場中、穴だらけだよ。
         おっ、あの穴すごいよ。
         イノシシも落とせるんじゃないの?

エドワード:カーディフ地方では、未だに土葬が一般的なのです。
       大英円卓(ザ・ラウンド)からは、疫病の蔓延を防ぐために火葬にせよと指導されていますが……

モルドレッド:ええ、お気持ちはわかります。
        火葬にしてしまったら、死者の魂が戻ってきても、返る身体が無くなってしまう。

エドワード:そう、救世主オルドネアの『最後の審判』です。
       救世主オルドネアが再臨し、全ての死者を蘇らせるという伝承。

パーシヴァル:田舎は迷信深いからねえ。

エドワード:ええ、まったく……
       あ、いや、これは失礼を。

パーシヴァル:気にしないでいいよ。
         おいら、ガチガチのオルドネア教徒じゃないし。

モルドレッド:……お前が言うな。
        俺はオルドネア聖教の聖騎士なんだぞ。

エドワード:モルドレッド様、重ね重ね……

モルドレッド:いえ、確かに一理あります。
        伝承を守り継ぐのは大事だが、疫病の原因となってはただの悪習だ。
        聖騎士団に帰った後、兄上に伝えておきましょう。

エドワード:ありがとうございます。
       聖騎士様には、教義に厳格な方も多く、
       モルドレッド様のような方がいらっしゃると、田舎の警備隊としては有り難い限りです。

モルドレッド:宗教は人を不幸にするものであってはならない――
        私はそう信じています、エドワードさん。
        そして救世主オルドネアも、それを望んでいるはずなのです――


□3b/墓地の外れ――真新しい十字架の前


エドワード:アルバート……私の弟の墓です。
       墓場中が騒がしいというのに、こいつは熟睡中のようだ。

モルドレッド:きれいなお墓ですね。
        ……亡くなられたのは、最近ですか?

エドワード:ええ、三年ほど前になります。
       こいつも私と同じ警備隊員でしてね。
       街に潜伏していた邪教徒の摘発のときに奴らと戦い……殉職しました。
       二十五歳……婚約者と結婚式の日取りを決めた直後でした。

モルドレッド:エドワードさん、邪教徒とは?

エドワード:『ハ・デスの使い魔』と名乗っていた集団です。

モルドレッド:ハ・デス……冥府の魔神か。
        連中はハ・デスを崇める集団だったと?

エドワード:はい。
       死こそ生命のあるべき姿と唱え、人々を殺害していた狂信者どもです。

       ……何が死こそ救済、だ。
       好き勝手な理屈で、弟を、無辜(むこ)の人々の命を奪って!

(二人の背後から、花束を抱えた女性がやってくる)
(女性は、花束をアルバートの墓標の前に添え、胸の前で手を組み合わせた)

パーシヴァル:この女の人は?

エドワード:シェーラ。私の妻です。

       ……そして、弟の恋人だった。

(墓から振り向き、頭を下げるシェーラ)
(モルドレッドとパーシヴァルも軽く会釈を返す)

エドワード:しかし、解せません。
       墓荒らしは――いえ、街の人を墓荒らしに仕立て上げた魔導師は、
       何の目的で死体を盗み出しているのでしょう。
       一緒に埋葬されていた遺物は、ほとんど手付かずで、盗掘目的でもない……。

パーシヴァル:新鮮な死体は、魔導師の間で高値で取引されてるんだ。
         薬草学の被験体から、錬金術の素体、魔獣の餌……。
         前に一度、モルがおいらのローブが臭うって言ってたろ?
         あれは、魔力の身体に及ぼす影響を調べる解剖――……

モルドレッド:詳細はいい。

        ともかく、死体には一定の需要がある、ということか。
        盗掘された死体は、闇のマーケットに流されている……

パーシヴァル:それにしては大規模すぎるけどね。
         そこまで大きなマーケットとは思えないし。

モルドレッド:わかるか、パーシヴァル?

パーシヴァル:在野(ざいや)の魔導師たちではない、巨大組織が死体を必要としている……
         それは死体盗掘集団自身かもしれないし、その背後にいる組織かもしれない。
         あるいは、どこかの国かもね。

モルドレッド:エドワードさん。

エドワード:はっ、モルドレッド様。

モルドレッド:明日の夜、警備隊を多めに見張りに回してくれませんか。

エドワード:畏まりました。
       しかし……何故?

モルドレッド:明日は……新月の夜だろう。

エドワード:は、はあ……

パーシヴァル:そんな脈絡のないこと言われても、
         「はあ……」としか答えようがないよ。
         どうしたんだよ、モル?

モルドレッド:真実は、月の無い夜にある。
        あの占い師は、そう予言を残していた。

        物語の幕開けとは……
        新月の闇に待つ真実とは……

        黒翅蝶……アルビノの占い師……


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